8月29日~9月4日のみことば - 2021.08.28 Sat
長い雨の毎日が終わり、ようやく太陽の光が戻ってきました。
とはいえ、1週間以上降り続いた雨はなかなか乾かないのか、今日も晴れているけどすごい湿気でした。もうすぐ9月になるのに、まだまだ暑い日が続きそうです。マスクもつけていますし引き続き熱中症には注意したいですね。
新しい1週間も、皆さんの心と体が守られますように!
体には栄養・睡眠!心にはみことばをどうぞ!!
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29日(日) 出エジプト記6章28節-7章7節
一言メッセージ:神さまはモーセに対して改めて、エジプト王ファラオに対峙し、神さまのみことばを告げるように示します。その時、モーセは「わたしは唇に割礼のない者です。どうしてファラオがわたしの言うことを聞き入れましょうか」と語ります。この「唇に割礼のない者」という表現は「口下手」という意味合いもあるかもしれませんが、より深い意味では、モーセは「殺人を犯してエジプトから逃げたため、王宮で語っても聞いてもらえない」という意味合いでもあるでしょう。その時、神さまがモーセに告げる1節の言葉は非常に目を引きます。「見よ、わたしは、あなたをファラオに対しては神の代わりとし、あなたの兄アロンはあなたの預言者となる。」神さまはモーセを「わたしの代理者」、神さまの全権大使と任じるのです。奴隷であるイスラエルの民に生まれ、ひょんなことからエジプト王宮で育ったため、どちらからも受け入れられなかったモーセ。同胞を助けるためにエジプト人の兵士を殺害し、結果、エジプトから逃亡したモーセ。流れ流れてミディアンにたどり着き、決して解決せぬ「わたしは何者か」との苦悶を抱え続けたモーセ。本来であれば、人前に出れない自分であるのに、そのモーセが神さまの全権大使とされる。ここに神さまの御業の凄まじいまでの祝福がある。神さまの御業を担う者は周りの者が「あなたはふさわしい」などと評価するものではない。ただ、神さまの圧倒的なまでの任命に基づくのです。だから私たち説教者も、自分では「ふさわしくない」と思いながらも、畏れつつ神さまの御業に当たるのです。今朝、私は筑紫野南教会の礼拝で宣教奉仕をしてきます。久留米教会は主事が担当くださいます。それぞれ、神さまの御業を託された者として精いっぱいに臨みます。どうぞお祈りくださいね。
祈り:天のお父さま、今朝もみことばをありがとうございます。今朝はあなたの御業を担う者が、ふさわしくないと自覚していても、ただあなたの選びによって働きを担わせていただけることを分かち合いました。私たちはとかく、他人を評価しがちです。けれど、何よりも大事なことは、あなたのご判断、あなたの選びです。どうぞふさわしくない者を、あなたの祝福の中で用いてください。どうぞ週の初めの礼拝、集う方々一人ひとりの一週の初めにみことばを分かち合わせてください。救い主イエスさまの御名で祈ります。アーメン。
30日(月) 出エジプト記7章3、8-13節
一言メッセージ:神さまはファラオと対峙するモーセとアロンに「もしファラオがあなたたちに向かって『奇跡を行ってみよ』と求めるならば」、「杖をファラオの前に投げると蛇になる」と告げます。今朝注目したいのは杖が蛇になる奇跡ではなく、この奇跡を見た時にファラオの反応です。13節で聖書は「ファラオの心はかたくなになり」と書かれています。一方、今朝読んでいただいたもう1つの箇所3節では神さまは「わたしはファラオの心をかたくなにする」と語っています。同じ意味合いですが、よく読むと、ファラオの心をかたくなにする主体が違うことに気づきます。「ファラオの心はかたくなになり」は、ファラオ自身が頑迷になるという意味です。一方、神さまが「わたしがファラオの心をかたくなにする」は文字通り、神さまがファラオを頑迷にするのです。
イスラエルの民から見れば、早いところ、ファラオが降参して解放してくれた方が都合がよいのですが、なぜ「神さまがファラオの心をかたくなにされる」と書かれるのか。
実はここにはファラオの立場がある。エジプトは「王は神の化身である」と称する神権政治を行っていました。だから、ファラオが奴隷のイスラエルの民の神の命令によって民を解放するというのは、エジプトの神が奴隷の神に敗北することを意味しました。それは彼らの支配体制から言うと認められない出来事でした。明日から神さまによる10の災いを見ていきますが、よく見ますと神さまの奇跡のあと、ファラオの反応は「自ら心をかたくなにして」と「主がファラオの心をかたくなにされたので」と2種類で書かれています。前者はエジプト王宮の魔術師も同じ奇跡を行えたのでファラオは余裕をもって「そんなこと、こっちだってできる、何を偉そうに!」という頑迷さです。一方、後者は「自分が敗北を認めてしまうとエジプトが崩壊する」と考えて、引くに引けなくなったファラオの心境を表す言葉なのです。人は頭で事柄を理解しても、感情や立場ゆえに「認めたくない」と意地を張ることがあります。神さまの前では、素直である方が平安なのに…ですね。
祈り:天のお父さま、今朝もみことばをありがとうございます。今朝私たちは神さまの御業を前にしたファラオの反応の違いに着目しました。そこには、感情や立場のゆえに自分の理解できぬものを受け入れられない人間の姿を見出しました。神さま、私たちはあなたの前に変な意地を張らず、素直に信じ、従う者であれますように。また私たちを通して、周囲の方々が神さまを信じることの平安を感じ取ってくださいますように。私たちを自然体の証人にしてください。救い主イエスさまの御名で祈ります。アーメン。
31日(火) 出エジプト記7章14-24節
一言メッセージ:神さまによるエジプトへの10の災いの初め、「血の災い」です。ナイル川の水が地に変わり、人々が水を飲めず、魚たちが死に、川から悪臭が漂うのです。水は人々の生活と命に必要不可欠なライフラインです。それが使えなくなるのは大惨事です。筑後川がそうなったら、あっという間に私たちの生活用水は枯渇し、2~3時間でお店からミネラルウォーターが無くなるでしょう。それほどの大事件です。けれど、ファラオは宮廷魔術師にも同じことができたのを見ると、民がどれほど苦しんでいても、気に留めない。支配者の身勝手さですが、この時のファラオは余裕があるのです。それが22節の「ファラオの心はかたくなになり」の意味です。この心境が少しずつ変化していきます。何度も言いますが、神さまの前に素直である方が平安なのに…。
祈り:天のお父さま、今朝もみことばをありがとうございます。今朝から読み始めた10の災い、私たちはファラオの心境を意識しながら読ん奨めます。ファラオと自分を重ねながら、あなたの御前に素直であることがどれほど平安か、悟らせてください。また、今日で8月が終わります。どうぞ、引き続き、あなたの御心に励まされながら、平和を実現するべく、私たちを用いてください。あなたに素直に応える私たちであれますように。救い主イエスさまの御名で祈ります。アーメン。
9月1日(水) 出エジプト記7章25節-8章11節
一言メッセージ:10の災いの2つめ「カエルの災い」です。頑迷なファラオにイスラエルの民を解放させるために行われた2つめの災いは、ナイル川から信じられないくらいのカエルがひょこひょこ這い出してくるのです。目の前に2~3匹いるくらいなら「びっくりした」くらいで済みましょうが、28節では民家も王宮も関係なく、寝室にも布団にも、台所に食器と、あらゆるところにカエルがぴょんこぴょんこしているのです。マジで最悪ですよ。「筑後川から数えきれないカエルが上って来て」と想像するのは…止めましょう。何だか、朝いち、げんなりです。
ファラオもこれは辛かったようです。3節で魔術師も同じことができるが、4節ではファラオはモーセたちを呼び、「すぐにカエルをどっかにやってくれ」と願っています。こうして翌日にはカエルは死に絶えますが、するとファラオは11節、すぐに「心を頑迷にし」ます。魔術師も同じことができたからです(魔術師にはカエルをいなくすることはできなかったのに、です。この記述には、人間にはスタートできても後始末できない問題が多いことを思い起こします。例えば原発、ですね)。さて、まだ災いは2つめです。ファラオの心境の変化を想いながら、読み続けていきましょう。
祈り:天のお父さま、今朝もみことばをありがとうございます。カエルは地味に悪質な災いでした。ファラオもモーセたちに泣きつきました。けれど、彼はまだ自ら「心を頑迷にし」ます。どうぞ、私たちはファラオを反面教師にして、喉元過ぎても神さまを忘れぬ私たちにしてください。素直に神さまに従うことの平安を悟らせてください。救い主イエスさまの御名で祈ります。アーメン。
2日(木) 出エジプト記8章12-28節
一言メッセージ:今朝は3つめ「ぶよの災い」と4つめの「あぶの災い」です。ひどい災難です。無数のぶよやあぶや四六時中周囲に富んでいると想像してください。まともに眠れもしないし、こどもたちは泣き叫び、大人は子どもたちを守るためにへとへとです。実際、20節ではエジプトは荒れ果ててしまいます。魔術師たちも15節「神の指の働きです」と降参します。ファラオはもはや自分の力の及ばない出来事と悟るのですが、ここから彼はひたすらに頑迷になります。それは自分が降参すれば、エジプトの支配体制が崩壊するからです。
けれど、大きな変化は24節です。ファラオはモーセとアロンに、イスラエルの民が礼拝することを許し、合わせて「わたしのためにも祈願してくれ」と願っているのです。そのくせ、28節ではまた「自ら心を頑迷にする」のですが。でもファラオが少しずつ揺らぎ始めたのです。
人間は頭で理解しても、心が付いていくには時間がかかります。でもファラオの中で、着実に変化は起こっているのです。私たち自身も神さまに素直でありましょう。周囲の方々に神さまをお伝えする時も、少しずつでも態度は変化していきます。焦らず、祈り、礼拝に誘い続けましょう。
祈り:天のお父さま、今朝もみことばをありがとうございます。ファラオは、ぶよとあぶの災いでもはや自分の力で対抗できないと悟りました。その時、彼は自分のために祈ってくれることを願いました。まだまだ心は頑迷ですが、人は自らの限界に直面する時、小さくとも変化が生じるものです。神さま、私たち自身も、周囲でもあなたを素直に信じる幸いを悟らせてください。救い主イエスさまの御名で祈ります。アーメン。
3日(金) 出エジプト記9章1-7節
一言メッセージ:今朝は5つめの「疫病の災い」です。新型コロナが続く私たちには、とても身につまされる話です。神さまはファラオに「わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ(解放せよ)」と告げます。「そうせねば、おそろしい疫病がエジプト人の家畜を襲う。しかしイスラエルの民と家畜には一切被害が出ない」と告げます。そして、そのことは起こります。けれど、ファラオはなお7節「ファラオの心は頑迷になり民を去らせなかった。」自分の力の及ばぬことであるのに、自分の支配体制が崩れることを厭い、現実を見ず、意地を張り続けるのです。まるで、感染状況を顧みず、オリンピックを強行し、感染を拡大させた政権のようです。古代世界では民は王の命令に背くこと、反意を示すことはできなかったかもしれませんが、現代の私たちはその政権に判断をする機会がまもなく、選挙という形でやってきます。今度こそ、政治を改めるチャンスです。
一方、神さまはなお、エジプト王ファラオを揺さぶり続けます。民はひたすら苦しみ続けますが、神さまはファラオに何が本当の秩序であるかを悟らせるべく、ファラオへの働きかけを続けるのです。恐ろしい話ですが、私たちは先ず祈り、神さまの御心に実現のために私たちに何ができるか、考えていきましょうね。
祈り:天のお父さま、今朝もみことばをありがとうございます。ファラオはあなたの御前に自分の無力さを悟りながら、なお頑迷です。それは、「家畜が死んだくらいなら…」との言い訳がまだあったからかもしれません。けれど、私たちは悟ります。あなたの御前で私たちは無力でしかありません。変な意地を張るのでなく、あなたの御前に素直な私たちであれますように。今の日本を思わせる物語でしたが、どうぞ新型コロナを一刻も早く収束させ、私たちが命を喜び合い、新たな方を加えて一緒に礼拝できるようにお導きください。救い主イエスさまの御名で祈ります。アーメン。
4日(土) 出エジプト記9章9-12節
一言メッセージ:今朝は6つめの災い「はれ物の災い」です。とうとう、神さまの災いは人の命に及びます。注目したいのは、災いそのものでなく、ファラオの心境です。11節で王宮の魔術師たちでさえ病に苦しむ様を知るのですが、12節「主がファラオの心をかたくなにされたので、彼は二人(モーセとアロン)の言うことを聞かなかった。」これはファラオが、もはや理屈ではなく、ただただ自分たちの国の支配体制を維持せねばならないと盲目的に神さまを拒絶する様子です。
ファラオの行動に私たちは自分たちの姿が重なって見えてきます。私たちも、自分たちの力が及ばない事態に直面して、それでも楽観的に「事態が好転するかもしれない」と都合よい話にすがり、神さまと向き合おうとしないことがありませんか。私たちはファラオを反面教師にしましょう。神さまには真っ正直に向き合うこと、それが私たち自身を整えるために第一歩なのです。
祈り:天のお父さま、今朝もみことばをありがとうございます。今朝読んだ災いの物語で、あなたはとうとう人に害を及ぼしました。けれど、それ以上に私たちが目を留めたのは、ファラオの姿です。彼は自分の限界を超えたあなたと直面しながら、なお、あなたと向き合おうとせず、自分たちが作った人の都合、理屈、願望にすがりつきます。そこに解決はないのに。神さま、どうぞ私たちはいつもあなたと素直に向き合う信仰者であれますように。私たちの弱さも限界も痛みも、全てをあなたに示しながら、それでもあなたに愛された者として、平安を得ることができますように。どうぞ私たちの周囲で、今もあなたを知らぬ方々にもあなたを知り、信じる機会をお与えください。救い主イエスさまの御名で祈ります。アーメン。
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